高齢者の方がライブ配信を家族の協力で視聴、家族一緒に礼拝視聴
野方町教会の担当の松浦氏から、礼拝ライブ配信のご相談をいただいたのは昨年の夏、教会に毎週来ることのできない高齢者の方など限定で、パスワード入力などで簡単に見られるようにしたいというご要望でした。最初は前方で撮影を考えていたのですが、レイアウトや配線をスマートにするため後ろに持ってきたため音が拾えないという問題が発生しました。始める前は数名程度しか利用しないのではと考えられていたそうですが、実際にはその10倍以上の利用があり、教会に毎週来られない方、高齢者の方で礼拝に出られない方に好評とのことです。
また高齢者の方は視聴するためにご家族の方に協力いただくため、結果的に毎週家族で礼拝を視聴することになり、家族伝道に繋がるのではないかと嬉しい報告が寄せられているそうです。ライブ配信が家族伝道や信仰継承に繋がるかもですね。
ただ今後も一般公開ではなく、利用者は事情があって教会に毎週来られない方限定だそうです。
礼拝メッセージを綺麗に届けるために音声入力方法を見直す
ライブ配信を始められたのが2ヶ月前のアドベント、初めての試みでしたが好評でたくさんの視聴があるものの、会場スピーカーの音をひろうため、音がウヮンウヮンしてしまって聞きづらいという課題が浮かび上がりました。メッセージを綺麗に、ストレスなく届けるため、礼拝堂のマイクから音声を入力することにしました。既存のマイク、音響機材からPCにつなげてライブ配信する方法をご説明いたします。
準備
使用した機材
- パソコン:corei5 のノートパソコン(デスクトップであれば定価5万円前後から)
- ミキサー:YAMAHAウェブキャスティングミキサー3チャンネルAG03
- カメラ:ビデオカメラ(PCカメラ、ノートパソコンの場合内臓カメラでも可能)
- HDMI USB 変換アダプター
- 有線LAN :wifi でも可能ですが、有線の方が途切れるなどの心配がなく安心です。
- 音響ケーブル、USBケーブル適宜
配信サービスやアプリ
- 配信サービス:YouTube (Gmailアカウントをあらかじめ取得)
- エンコーダー:OBS(Open Broadcaster Software、利用者が多くググりやすい)
設置
カメラ取り付け
カメラの取り付け位置は礼拝堂の後方に。照明シャンデリアに遮られないよう、講壇の真正面に取り付け。
カメラの映像をUSBケーブルでPCにつないで取り込みました。テストではうまく行きましたが、設置場所とPCとの距離があったのでUSBケーブルでは間に合わず、本番はHDMIケーブルとPCを繋ぐことにしました。HDMIとPCを繋ぐ場合はビデオキャプチャーという装置が必要になります。今回使用したのは、I-O DATA USB HDMI変換アダプター
ミキサーと音響機器を接続
会場の音響機材から直接PCへ取り込むために用意したものは
オーディオケーブルは、会場の音響機材によるので、アウトプットの端子を確認しTisino XLRオスto 6.35 MM を購入。USBケーブルは音響専用のエレコム USBケーブル 2m オーディオ用を購入。
音響機器のアウトプット端子と、購入したヤマハのミキサーを接続します。
空いている端子があったので、こちらに差し込むことができました。
次に音響機器から用意したミキサーに差し込み、
ミキサーとPCを接続
裏面のUSBの出力にUSBケーブルを差し込みPCと接続しました。
パソコンと接続
いざ、マイクテスト
いよいよマイクと映像のテスト、OBSを立ち上げ、プロパティで入力カメラ、入力音声のデバイスを選択すると映像が取り込まれ、音声のレベルが点灯します。
つないだ直後は音が割れていたりするので、ヤマハのミキサーの設定を調整していきます。今回はこれでばっちりでした。
2ヶ月前から配信をされていたので、OBSなど設定がすでにできていたので、今回は設置とテストと調整で約2時間の作業となりました。次回の配信から牧師のメッセージもクリアに届きます。教会の皆様に喜んでいただけるでしょうか。
作業を終えて
教会のお庭はたくさんの花が植えられていました。蕾がほころんでいました。
花壇にはたくさんのお花が。アーモンドの植木も。歴史ある教会、ほんとに愛されている教会なんだなあと思わされました。礼拝メッセージが毎週届けられるようになって、一緒に聞いているご家族が教会に来られるようになったら最高に嬉しいですね。この仕事やっていて一番嬉しい瞬間です。