『ハイブリッド会議』というWEB会議ご存知でしょうか。全員オンラインで参加するのではなく、一部リアル会場を含むもの。先日300名を超えるZOOMハイブリッド総会を一からお手伝いさせていただき、コロナ時代には必須になると確信した次第。
会場は50人を想定、マイク、スピーカー、カメラ、プロジェクタ、音響・配信機材、PCが用意された。
- PC ホスト操作者用、書画カメラ用、配信用、この他にテロップ、コールセンター、事務局で数台
- カメラ 3台
- ミキサー マイク用、スピーカー用
- 映像スイッチャー(Atem mini)
- インターネット、LANケーブル、HDMIケーブル、マイクケーブル類、延長ケーブル 多数
- ホームページ ZOOMインストールから事前テスト、操作方法のマニュアル整備、ZOOMダウンなどのネットトラブル時の情報共有のため特設サイトを設置
2回のリハーサルを実施したので、当日の操作方法の質問や、通信速度不足による音声トラブルはなかったものの、マイクを認識しない、カメラを認識しない、音が聞こえない、ハウリングするといった機器トラブルのヘルプで、電話サポートチームはフル稼働、やはり300人規模となると裏方サポート要員は欠かせない。
会場ではオンライン参加者の様子がプロジェクターに投影され、オンライン参加者には議長だけでなく、リアル会場の様子も映し出せるようカメラを複数台設置。300人の顔は一画面にすることはできないため、最大49人しか表示できないノートPC画面をスクロールして確認する。誰が発言しているか、ホスト役はZOOMのスポットライト機能を使い、タイミングよく切り替えた。
ZOOMでは画面共有機能を使っている間、参加者の顔が小さくなる。そこで資料を写すためのPCを1台用意し、外付けカメラで資料を撮影し、ホストがスポットライトした。発言者と資料が大きく並べられわかりやすい進行となった。ZOOMではスピーカービューとギャラリービューがあるが、参加者がそれぞれ好みで切り替えることができる。特定の人や資料に注目させたい場合は、ホストがスポットを当てることで参加者全員に見せたいものを固定することが可能。わかりやすい会議をするためには上手なホスト役が欠かせない。
複数のカメラの切り替えは映像スイッチャー BlackmagicのAtem miniを使った。配信用PCではビデオ入力、音声ミキサーの操作を同時にこなさなくてはならず、この一台の投入でオペレーションは圧倒的に楽になる。また映像にテロップを重ねることもでき予めパワポで作成したものを合成した。
課題としては参加者全員が確認できないこと、大型ディスプレイをデュアルで使って、全員の顔を映し出してみたい。下の写真写真素材サイトでみつけた。今は画面の繰り返しになっているが、超大型ディスプレイをデュアルにして全員の顔が出るような、そんなことが5G通信技術、8K映像技術などの発展で、できていくのかもしれない。