WordPressに入れなくなった!phpMyAdminでAIを使って安全に復旧する方法

WordPressに入れなくなった!AIでピンポイント修復できた話

昨日、いつものようにWordPressのダッシュボードに入ろうとしたところ、
画面にずらっとエラーが並び、ログインできなくなってしまいました。
冷や汗が出ましたが、エラーメッセージを読んでみると、
どうやらある特定のプラグインが原因のようでした。

ところが、ダッシュボードに入れないとプラグインを無効化することもできません。
こういうときは、外から直接プラグインを外すしかありません。
方法は、phpMyAdminで「wp_options」テーブルの「active_plugins」レコードを書き換えることです。

これまでのやり方

これまでは、「active_plugins」に書かれたデータを手作業で書き換えるのが怖くて、
一つのプラグインだけを外すのではなく、
active_plugins に登録されているプラグインを一旦すべて削除していました。

シリアライズされた構造を少しでも間違えると、
データ全体が壊れてしまう可能性があるためです。
ログインできるようになってから、ひとつずつ有効化して確認するという、
とても時間のかかる方法をとっていました。

今回の新しい方法:AIに相談してみた

今回は、エラーメッセージから原因のプラグインを特定できていたので、
active_plugins の中身(シリアライズされたデータ)をChatGPTに渡し、
「この中の○○プラグインだけを無効化するように書き換えてください」
とお願いしてみました。

AIは正確にコードを修正してくれたので、
そのままphpMyAdminで上書き保存。
すると――見事、あっさりとダッシュボードにログイン成功!

AIを使うときのセキュリティ注意点

AIを使うときに気をつけたいのは、「渡していい情報」と「絶対に渡してはいけない情報」があるということです。
今回のように、プラグインのファイル名やエラーメッセージ、
active_plugins のシリアライズデータなどは公開情報ではないが、個人情報や機密情報を含まない限り安全です。

一方で、以下のような情報は絶対にAIに入力してはいけません。

・APIキー(OpenAI、Stripe、Googleなどの接続キー)
・WordPressのログインIDやパスワード
・サーバーのFTP情報やデータベース接続情報(wp-config.phpの内容)
・クライアント名、個人情報、契約書などの機密文書

これらは外部に流出すると、サイト乗っ取りや不正アクセスの原因になります。
AIは便利ですが、「何を渡すか」の判断は人間側の責任になります。

AIの力を感じた瞬間

シリアライズされたデータは、ちょっとしたカンマや数字を間違えるだけで
データベース全体に影響してしまうほど繊細です。
人間が手作業でやるより、AIに正確な構文で出してもらうほうがずっと安全。

AIは、単なる文章生成ツールではなく、
トラブル対応や修復作業でも頼れる“パートナー”になりつつあります。

まとめ

・WordPressに入れなくなっても慌てず、phpMyAdminを開く。
wp_optionsactive_plugins を確認する。
・エラーメッセージとコードをAIに渡して「このプラグインだけ無効化して」と依頼。
・ただし、APIキーやパスワードなどの機密情報は絶対に入力しない。
・AIが修正版を出してくれたら、そのまま上書き。

これで見事に復旧できました。
AIを使うと、これまで「怖い」と感じていた作業も、
冷静に、しかも安全に行えるようになりますね。

WordPressを運用している方には、ぜひ試してほしい方法です。

おまけ:安全なAIの使い方チェックリスト

AIを活用すると、WordPressのトラブル対応や作業効率は格段に上がります。
しかし、AIは万能ではなく、入力した情報は相手に「見せている」ものだと考えることが大切です。
安心して使うために、以下の5項目を確認してみてください。

POINT

✅ AIに渡してよい情報

・プラグイン名、テーマ名、ファイルパス
・エラーメッセージの内容
・シリアライズデータ(個人情報を含まない場合)
・HTML、PHP、CSSなどのコード断片
・公開されているWebページのテキスト

🚫 絶対に渡してはいけない情報

・APIキー(OpenAI、Stripe、Google、AWSなど)
・WordPressやサーバーのログインID・パスワード
wp-config.php など設定ファイルの中身
・クライアント名、住所、電話番号などの個人情報
・秘密保持契約の対象になる文書や顧客データ

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